最近本を読んでいて「英語・会計・ITはビジネス界の三種の神器である」と書かれているのを見ました。
少しウェブで検索すると、確かにたくさんの解説記事がヒットし、その中でも特に、
この3つスキルの中でどれを学べばよいのか?
本当にビジネスで役に立つのか?
という観点を気にされている方がとても多いように思いました。
本記事では、英語・会計・ITについて、コンサル会社に勤務しつつ自身も勉強を重ねてきた筆者が、
英語・会計・ITのスキルはビジネスでどう役立つのか
英語・会計・ITのはじめの一歩としておすすめの書籍や方法
を紹介させていただきます。
結論
「この3つスキルの中でどれを学ぶのがよいか?」
「本当にビジネスで役に立つのか?」
という観点について、英語・会計・ITを専門の職業にしないのであれば、ご自身の専門分野を極めることが優先だというのが筆者なりの回答です。
そして、その専門分野の幅を広げるために必要なのは英語・会計・ITのうちどれなのか、という順序で考えた方がよいのではないかと考えています。
専門性×スキルで差別化を生むことが重要
英語・会計・ITは「汎用スキルだ」という言われ方をよく見ます。
ただ、「専門分野はないけど汎用スキルはあります」という人は、残念ながら社会では意外と使いづらいというケースが多いのではないでしょうか。それは一言で言えば、他者との「差別化」ができないからだと思います。
野球の8回裏で入ってくる守備職人や、ここぞの場面で送られる代打の神様はまさに専門性の塊で、だからこそ長く活躍されているのだと筆者は思います。
そのため、英語・会計・ITを目的なく、広く浅く学ぶのでなく、「この分野なら少なくとも周りの人の中では一番です。」と言えそうなものを作り上げる方が学習の優先順位としては上位に来ると思うのです。
そして専門性を持ったうえで、英語・会計・ITのようなスキルを兼ね備えることで、それは確かに他者との「差別化」を生み、大きな強みになると思っています。
英語・会計・ITは奥深いスキルゆえに沼にはまりやすい
英語・会計・ITはいずれも汎用性が高い一方で、一生をかけて学ぶことができるほどに奥深いスキルだと思います。
そのため、何を優先して勉強するかを決めるためにまずは、それぞれのスキルで自分が到達したいレベルを知る必要があると思います。
それぞれが奥深いスキルなので、求めるレベルを高く設定しすぎると、沼にはまります。例えば、英語の勉強で「外国人とある程度流暢に話せるようになりたい」というハードルがどれだけ高いことか。現在のレベルにもよりますが、おそらくトータル何千時間かの勉強が必要でしょう。
結局、どうすればいいのか
抽象論で空中戦をしてしまいすみません。具体的な解決策を提示します。
端的に、資格目標を決めてしまうことがおすすめです。
資格目標が決まれば、自分が到達したいレベル(簿記〇級、TOEIC○○点)と合わせて、英語・会計・ITのどれにどれだけ時間を使って勉強するかを見積もることができます。
ただ、資格目標だけでは、資格を取得した後にどんなスキルが身についているかのイメージが若干つきづらいという面もあります。
それに、目標達成後のイメージがないとそもそもの目標設定を誤ってしまう可能性もあります。
そこで、英語・会計・ITそれぞれの目標設定のために、筆者が実際に試して「よかった」と思うものを紹介させていただきます。
英語に関して
英語を上達させるためにどれだけの鍛錬を積む必要があるのか、非常にスパルタに記載しているのが『英語上達完全マップ : 初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法(森沢 洋介, ベレ出版)』です。
まだ読まれていない方はザっと読んで、自分の到達したいレベルに至るためにどんな努力が必要かを考えてみられることをお勧めします。
会計に関して
「仕事で財務諸表くらい理解したい」という目標を立てる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、例えば簿記を取ろうとするとキャッシュフロー計算書は1級まで出てきませんし、1級に到達するために初学者は数百時間の勉強時間が必要と言われています。
そういった方のためにも、まずは会計の全体像を把握する意味で『経理以外の人のための 日本一やさしくて使える会計の本(久保優希也, ディスカバー携書)』をおすすめしたいと思います。
会計をほぼ知らなくても読めますし、数時間で読み切れて全体像がわかるはずです。
ITに関して
ITを学ぶ目標の多くは「実務で使うであろうマクロやプログラミングの実際のやり方を勉強してできるようになりたい」ということかと思います。
そうであれば、書籍よりも、Udemyというオンライン教育がおすすめです。
録画された講義を見る形式で、実際にその道のプロがコードを書きながら意味を解説するようなレッスンもあり、本を読むよりはるかに効率的だと感じました。
なお、Udemyはシリコンバレーにオフィスを構える会社で、日本ではベネッセと提携しているはずです。日本人講師もたくさんおり、特にソフトウェアに関する講座が豊富です。
機械学習など、最近のトレンドにヒットする講座もたくさんあります。
頻繁にセールをしていますので講座を購入する場合にはセール価格で買われることをおすすめします。参考にしてください。
オマケ:どんな専門分野を学ぶべきなのか
オマケ的なパートなので、学びたいものが決まっている方は、このパートはスキップしていただいて構いません。
もし何も学びたいものが決まっていなければ、極めて難易度の高い資格(弁護士や公認会計士、弁理士など)の中からチャレンジしたいものを選んで、行動を起こしてみることをおすすめします。
また、取得できれば一生肩書として書け、それだけで初対面の方にも信頼されたります。残念ながら資格取得できずに挫折してしまう可能性も十分にあるでしょうが、そこに向けた努力には何かしら必ず残るものがあると思います。
筆者の場合、資格ではありませんが在学中に国家一種試験に挑戦したことが人生を大きく変えてくれました。結果として現在の会社に入ることになったのも、この試験をパスしたことで知り合えた様々な方との繋がりのおかげです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は「英語・会計・ITのスキルはビジネスでどう役立つのか」「英語・会計・ITのはじめの一歩としておすすめの書籍や方法」について解説させていただきました。
本記事が少しでも読者の皆様の参考になれば幸いです。