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アメリカ西海岸への家族連れ留学準備チェックリスト:日本にいる間にすべきこと編

この記事では、現在渡米準備中の私が日本にいる間に準備すべきこと・準備していく中で気づいたことをメモとして残します。

意外とまとまった情報がなかったり、古かったりするので、自分が準備がてら知ったことをこの記事に残していこうと思います。同じような悩みを持つ方の役に立てば嬉しいです。

なお、本記事はあくまで個人的なメモ書き程度のもので、準備が進むにつれて記載していた内容を更新する可能性もあります。その点はどうかご留意いただければ幸いです。

Jビザの取得

米国での観光短期(90日以内)以外の滞在においてはビザが必要です。学生はFビザ、就労はH-1Bビザなど、様々な種類があります。

私の場合、現地の研究施設への研修が目的であるため、交流目的ビザであるJビザを取得することになりました。Jビザは、J1とJ2に分かれていて、研修へ参加する本人がJ1、帯同する家族がJ2を取得する必要があります。

ビザを取得するためには、自分で米国大使館のホームページにアクセスして必要事項や必要事項を集めて手続きを進めていく方法と、ビザ代行を利用するという方法があります。

私は初めてのビザ取得ということもあり、今回は代行を使うことにしました。必要な書類以外にも、ビザに関する様々なことを聞けるので、不安のある方は代行を使うのも一案です。ちなみに費用は(代行手数料のみで)1人あたり5,000円ほど。

Jビザの取得のために私は以下の資料が必要でした。

  • DS-160(ビザ申請書)
  • パスポート
  • ビザ用の写真
  • DS-2019
  • 渡米中の収入証明(会社による推薦状等)
  • 戸籍謄本+英訳 ※J2ビザを取得する場合
  • SEVIS支払証明

※これ以外に成績証明等の別資料が必要なケースもあることに注意。

DS-2019・SEVIS

DS-2019は、受入れ先の機関が作成する証明書であり、早めに手配を開始してもらう必要があります。想定外に時間がかかるケース(1カ月以上)もあるため、できればビザ準備を始める初期段階から手を回したい項目です。

なお、家族帯同で渡米する場合には家族分のDS-2019も入手する必要があります。

そしてDS-2019を取得した後は(大使館面接の3日前までに)SEVIS費用を支払い、領収書を入手しておく必要があります。

SEVISはStudent and Exchange Visitors Information Systemの略語で、JビザやFビザを発行する場合にはこのシステムに個人情報を登録する必要があります。なお、登録はJ1ビザのみでJ2は必要ありませんでした。

また、受入れ先によっては「DS-2019に記載された研修開始日の前後○○日以内に入国すること」という条件が課されることがありますので、渡米日時を設定する場合には注意が必要です。

ちなみに私の場合、J1ビザの本人は研修開始日を基準として30日前~15日後の入国が必要で、J2ビザの家族は(J1より後ろのタイミングであれば)いつ来てもよいとのことでした。このあたりは受け入れ先の事務に確認した方がよいと思われます。

パスポート

ビザを取得するためには、パスポートの有効期限が「滞在終了日+6か月以上」である必要があります。

もし有効期限が「滞在終了日+6カ月以上」を満たしていない場合、パスポートセンター等で更新手続きを行う必要があります。

なお、パスポートの有効期限が1年未満であれば通常通り更新できますが、1年以上余っている場合には場合には特例扱いの更新になります。これは難しいものではなく、近くのパスポートセンターに電話で事情を説明すれば、早期更新の手続きを教えてくれます。

私もこの要件(有効期限まで1年以上あるけど滞終了日には足りてないケース)にひっかかり早期更新した一人ですが、電話での事前連絡をして、渡米を証明する資料を手続き当日に持参することで更新していただけました。

なお渡米証明は客観的なものであれば問題なく、私の場合はまだDS-2019等の資料が手元になかったので、受け入れ先の担当者とのメールを印刷・持参しました。

ビザ用の写真

ビザの写真は5.1mm ×5.1mmと他にはあまり見ないサイズであり、被写体に対しても細かな規定(服装とか、写真に対する顔の大きさとか)があるため要注意です。

個人・自宅での撮影でも、サイズ修正用のアプリを使用したり、ピクチャン等のビザサイズにも対応したコンビニ印刷サービスを利用することで対応できます。

心配な場合には、カメラのキタムラが米国ビザ用の証明写真サービスを提供しています。

東京に住んでいる方ならカメラのキタムラ渋谷店がおすすめです。国務省のホームページにきちんとアップロードできたかどうかまで確認して納品してくれます。

渡米期間中の収入証明(会社の推薦状)

ビザ用の資料のうち個人で用意できないものとして、渡米中の収入証明(会社の推薦状)、家族帯同の場合にはJ2ビザ取得のため戸籍謄本の英訳があります。

会社推薦状に研修目的や期間、研修期間中の給与等の情報が盛り込まれている必要があります。ある程度海外赴任者を多く出している会社であればすでにひな型があるはずであり、会社に聞くのが一番かと思われます。

また、ビザ代行を用いている場合には代行業者からひな型をもらうこともできるかと思います。

戸籍謄本の英訳

戸籍謄本の英訳は自治体によっては対応していません。その場合、専門の業者へ依頼する必要があります。公的な文書のため、個人による英訳は不可であり、行政書士にお願いする必要があるというわけです。

その中でも、さくら行政書士翻訳サービスは迅速・安価でした。私も依頼させていただきましたが、数千円の銀行振り込みで、依頼の翌々日には手元に原本が届きました。

なお、日本語版と英語版の戸籍謄本はセットですので、面接当日はどちらも持参する必要があります。

現地住居の準備

現地に赴任する前から現地の不動産代理店と相談を進めておくと渡米後に何かとスムーズです。大都市であれば日本の代理店があるケースも多いです。

また、現地の住居を契約するためには充分な収入証明が必要となります。

この点についても渡米までに不動産代理店に確認し、日本にいる間に用意しておくべき資料(会社による各種証明資料や、銀行の残高証明等)を早めに把握することが重要となるかと思います。

保険の準備

保険は、医療保険、自動車保険、火災(住宅)保険に大まかに分かれます。これに加え、賠償額を補うアンブレラ保険を付ける場合もあります。

海外旅行保険

医療保険に関しては、米国国務省によりJビザを取得する者に対して、明確な要件が定められています。一定以上の格付けの会社の保険に加入することや、保険で面倒を見てくれる項目・費用についての要件です。

必ずしも日本の医療保険の項目と一対一対応していないので、Jビザ関連の保険に長けている代理店に相談する方が無難と感じます。

私は以下のウェブサイトの解説を参考にさせていただきました。

提携病院への誤解

医療保険を検討すると「提携病院」という情報がよく出てきます。

私は保険と病院がセットになっている(つまり、提携病院でしか治療が受けられない)と思い込んでいましたが、これは間違いでした。

家族が加入予定の東京海上日動のサポートデスクに問い合わせたところ、少なくとも東京海上では提携病院は確実にキャッシュレス対応をしてくれる病院という意味であり、提携外の病院でも保険は適用されるようです。

仮に提携外の病院にかかったとき、一時的にお金を立替える必要があるかも問い合わせました(何百万というケースもあるから)が、基本的にはその必要はないようです。

病院にかかってから支払いのフローは以下のような感じでした

  1. 病院にかかる前に保険会社に一報
  2. 予定している病院でキャッシュレス支払いが可能かどうか保険会社側で確認(キャッシュレス支払い可能であればこれで終了)
  3. 仮にキャッシュレスが不可であれば、後日請求書払いとする
  4. 病院からの請求書が届いた後に再度保険会社と連絡を取り、保険会社側から支払いの対応をしてくれる

このような情報については保険会社やプランでも異なると思われるので、不安がある方は加入予定のサポートデスクに問い合わせていただければ幸いです。

自動車保険と火災(住宅)保険は現地で

自動車保険と火災(住宅)保険については現地で加入を予定しています。日本で加入しても現地で受け入れてもらえない可能性があるためだからです。

また自動車保険は、医療保険や現地のカーディーラー等から紹介されるため、おそらく自然と相見積りが取れる形になり、そこから決めても遅くないかと思います。

また保険とは少し異なりますが、ロードサービスのAAAも現地で加入予定です。

車の準備

米国では基本的に自動車が必要となるケースが多く、短期滞在であっても中古車購入等を検討した方が良いかもしれません。

日本にいる間に準備できることは、日本で入手できる証明書の準備と、渡米後の車購入の段取りをつけておくことです。

また、購入においては現地の銀行でCashier’s Checkを使用することになるため、現地の銀行口座(当座預金)に十分な金額を用意することも大事です。

Cashier’s Checkの発行の手続きは以下で別記事にしています。

【簡単にできる】ユニオンバンクでCashier's Checkを作ってみた今回は、日本にいながらにして口座開設が可能なユニオンバンク(Union Bank)のキャッシャーズチェック(Cashier's Chec...

国際運転免許証と無事故・無違反証明書の準備

日本で入手できる証明書の準備としては、国際運転免許証と無事故・無違反証明書(英文)の2つでしょうか。

国際運転免許証は現地で運転をするのであれば必須かと思います。近くの免許センターで即日発行してもらえます。

無事故・無違反証明書は、カーシェアのZipcarに契約したり、場合によっては現地の保険を契約するときに保険料が減額になる場合があるらしく、念のため準備しておいた方がよさそうです。

無事故・無違反証明は近くの交番で証明書を入手でき、必要事項を記入すれば郵便局のATMで払い込みができます。到着まで1~2週間程度です。

現地ディーラーの情報探索

米国は中古車市場が活発であり、CarMax、Auto Traderあたりが現地ではメジャーな中古車ディーラーの様です。

また、ガリバーUSAをはじめとする日本語が通じるディーラーが近くにある場合にはそちらに頼る選択肢も考えています。

日本のディーラーは相場よりも高いと漏れ聞きますが、生活立ち上げの時期に言語のストレスなく車を入手できることとのトレードオフと思われます。

日本でできる準備としては、中古車相場のわかるKelley Blue Bookを用いて、居住予定地付近のディーラーの在庫情報と見比べておき、ある程度の予算を考えておくことだと思っています。

なお、ディーラー以外の購入方法としては個人売買があげられます。ただ、前任者やある程度顔見知りが相手であればよいですが、初めましての人から何千ドル以上する高額商品を買うのは少しリスキーと思い、今回はディーラーからの購入を考えています。

引越し・荷物の輸送

ググれば様々な海外引越業者がヒットします。一番有名どころは日本通運と思われます。

荷物の輸送方法は、航空輸送、海上輸送の2パターンがあります。航空便は速いけど高い、船便は安いけど遅いという特徴があり、何をどの便で送るかは頭を悩ませるところです。船便は場合によっては2~3か月程度かかるようです。

また、上記の航空便・船便ともに原則として食べ物は送ることができないため、お気に入りの調味料等は手荷物で輸送することになります。

私の場合は1歳児が後から合流する予定なので、輸入が制限されているものが入っていない幼児食をスーツケースに詰めて持っていく予定です。

スマホの準備

基本的に、現地でスマホ購入しプリペイド式で支払うか、日本でアメリカSIMを購入して持参するかの2択となります。

現地の知り合いの話によると日本で購入するSIMの中でもhanacellの評判は割と良いらしいです。

一応日本で契約をし、仮に通信環境等に不満がでれば現地のプリペイド式に切り替えるという方法を検討中です。

また、日本で契約をすれば渡米前に現地の電話番号をゲットできることも事前に契約をしておくメリットの1つかと思います。

銀行口座の準備

渡米後の銀行口座開設はSSNが必要なようですが、コロナの現在はSSNオフィスも完全予約制になっていると聞いており、相当な時間を食うことが想定されます。

そのことからも、予め日本で現地口座を開設しておくことは必須と感じます。

幸い米国の場合、日本からでも開設できる海外口座としてUnion Bankがあり、ほぼ日本語のみで口座開設ができます。

また、Union Bankはカリフォルニア州を拠点とする銀行であるため、特にアメリカ西海岸に赴任する場合にはかなり便利になります。

現地で住居を借りる際の口座の残高証明にも使えるようなので、可能な限り早めに開設(Checking account とSavings accountの両方)し、Wiseなどを用いて海外送金しておくとよいと思われます。ただし、一定額を送金しないと口座閉鎖や手数料を取られる可能性があり、注意が必要です。

なお、Wiseは渡米後でも日本の銀行口座からユニオンバンクにお金を補給したいときに使えるため、日本にいる間に準備して使い方に慣れておくとよいかもしれません。スマホアプリも便利です。

Union Bankデビットカード

口座開設と同時にデビットカードを発行することが可能らしいのですが、私はこれに気づいておらず、ATMカード到着後に電話で申し込むことになりました。

口座開設やデビットカードの発行方法は様々なブログに記載がありますが、私は以下のブログを参考にさせていただきました。非常にわかりやすいです。

航空会社のUSAクレジットカード

現地口座を決済口座としたクレジットカードも、ガソリンの給油など、ZIPコードを求められる場面で何かと役に立つと思われます。

ただ、日本にいながらにして発行できる米国クレジットカードは私の知る限り無く、少なくとも米国に住所を持っている必要があります。さらに、住所を持ったとしても渡米直後だと審査に通りづらいという現状があります。

そこで、比較的日本人が審査に通りやすいJALまたはANAのUSAカードが候補になります。カード発行は米国の住居が決まってからですが、申し込み自体は渡米前にも可能です。

航空券の手配

このあたりは海外旅行と大差ありませんが、手配のタイミングとしてはJビザの取得後になるかと思います。

また、DS-2019の研修開始日との兼ね合いから渡米できる期間が決まっている可能性もあり、航空券取得前に確認する必要があります。

そして、現状(2021年9月現在)では渡米時にはコロナの陰性証明+宣誓書が必要となります。陰性証明は出国から3日以内の検査である必要があります。

航空会社のホームページに各国の情報やクリニックの情報が出ているので参考にしつつ、特に渡米直前は検査で万が一にも陽性が出ないように気を付けて生活する必要がありそうです。

英語の勉強(おまけ)

渡米直前の英語勉強として、現地人が話す英語に対するリスニングの強化を試みています。

具体的にはアメリカ人の話すTEDやラジオを聴くという方法ですが、市販でとてもいい書籍があり、かれこれ2~3か月くらいやり込んでいます。

そちらの教材のレビュー記事を書いていますので、興味がありましたら参考にしてください。

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けにひにブログの男さん
大学在学中に国家一種試験にパスするも民間コンサルに就職。現在は社会人留学中で在米。自分が経験して「これは良かった!」「これは失敗だった!」と思うものを正直にシェアしたいと思い30歳でブログを始める。生涯学習や海外情報をまとめていきます。

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