最近、アメリカへの留学が決まりました。
この記事はアメリカ留学前のリスニング勉強として、私が今使用している『AFN最強の生英語リスニング』のレビューと使い方を紹介するものです。
効果のほどは留学後に加筆したいと思いますが、この記事をご覧いただき「こんな勉強方法もあるのね」と思っていただければ嬉しいです。
さて、アメリカ留学をするくらいなので、これまで英語の勉強はしてきたわけですが、それでもやはり留学先で外国の方と深いコミュニケーションが成立するかは不安なもの。その中でも私にとっては特に、ネイティブ英語のリスニングが最大の懸念です。
そこで、日本にいる間にネイティブの英語を何とか聞き取るための練習として、現時点ではTEDと今回紹介する『AFN最強の生英語リスニング』に取り組んでいます。
TEDは公式ホームページにアクセスすると、たいていの講演で英語も日本語もどちらのスクリプトも掲載されており、リスニング教材にはピッタリだと思います。
大学での講義に近しいような内容もあるため、留学前にやっておいて損はないのではないかと思われます。ただ、TEDでの勉強方法は様々なメディア・ブログで紹介されているので、本記事では割愛し、『AFN最強の生英語リスニング』のレビュー・使い方の紹介にフォーカスさせていただきます。
そもそもAFNとは?
正式名称はAmerican Forces Network(米軍放送網)です。
「米軍及びその家族が海外に駐留した際に、できる限り快適な生活を送れるように支援すること」を目的としたラジオ/テレビ放送です。
そのため、『AFN最強の生英語リスニング』に含まれている素材は、アメリカ人のためのアメリカ英語であり、アメリカ人相手のリスニングを鍛えるのにピッタリと思われます。
『AFN最強の生英語リスニング』に含まれる素材
『AFN最強の生英語リスニング』では東京のラジオ放送で実際に放送された「お知らせ」の音源が使用されています。
「お知らせ」の内容には、健康・社会・教育など、様々なテーマが含まれています。いずれも米軍向けなので、DOD(国防総省)や軍関連のトピックは確かに多いのですが、それが原因で日常表現を学べないということはほぼありません。
「お知らせ」1つあたり30秒または60秒という丁度よい長さで、合計80本収録されています。(私は1日2本とじっくり取り組み、現時点でやっと半分くらいまできました)
CDが附属していますが、アルクのアプリで無料ダウンロードできます。アプリを使えば0.5倍速から対応しているため、聞き取りづらいところを入念に確認できます。(ただ、低速だと音がハウリング?して若干聞きづらいかも)
本書に取り組むために必要な語学力
本書には対象レベルとして「中級から(英検2級/TOEIC600程度)」とあります。
私のスペックは英検準1級・TOEIC820ですが、「ざっくり初回で3割聞き取れるかな?」くらいです。もちろんダイアログの種類によりますが。
確かにリスニングの難易度としてはかなり高いと思われるのですが、使用されている単語を見るとそこまで難しいものではありません。
また解説もしっかりしているので、英検2級/TOEIC600の方がトライしても実り多いものになるのではないかと個人的には思います。
なぜ本書をリスニング教材として選んだか
なんと言っても留学先であるアメリカ英語であり、ラジオで実際に放送された無加工の素材であることが一番の理由です。
ただ、アメリカ人の英語を勉強するためにはドラマや映画、音楽などの勉強方法もあります。その中であえて私が『AFN最強の生英語リスニング』で学習することにしたのは、使いやすい構成で、なおかつ解説が丁度良いからです。
テキストは見開き1ページで、左型が英語のスクリプト、右側が解説と日本語訳になっています。まず、中身の前にこのスタイルが使いやすいんです。
そして、解説は決して多くないのですが、ポイントが絶妙で、かゆいところに手が届いていると感じます。
例えば、口語表現は文章で書くとどうか(kinda はkind ofなど)を解説してくれたり、どういう意図でこのうような発言をしたのか、もピックアップして解説してくれます。
さらには、ちょっとした小ネタ(例えば、guysという表現は男性のみならず女性グループのことも示せる)のような情報も散りばめられており、これまで英語を真面目に勉強されてきた方でも必ず新しい発見があると思われます。
いまいち君なところ
素材が実際に放送された「お知らせ」なので、ガンガンBGMが聞こえてくるものもあります。その場合、話者の発言が聞き取りづらいです。
それだけなら現実でも起こりえるシチュエーションかと思えるのですが、発言と発言が被っているところもしばしばあり、聞き取ることを諦めざるを得ない部分が正直でてきます。
また、何をどう頑張ってもどうしてもな聞き取れない部分は出てくると思います。例えば、track11のat least, ohの部分、低速で何度聞いても「リーストキル」みたいにしか聞こえないとか。
一応私はリエゾンや発音はそれなりに勉強してきたつもりなのですが、もう「スペルから大きくかけ離れていてもネイティブが発音したらそういう音になるんだ」と考えるしかないのかもしれません。
簡単な使い方の解説
私の使い方はすごくシンプルです。
①何度かディクテーション
自分が特に聞き取れないところをマーク(ダイアログによってはほぼ全てになるけど)します。
②スクリプトと日本語訳、解説部分の確認
文法上理解していないところをなくします。
③センテンス毎のコピーイングを何回か
シャドーイングは難しいので、センテンス毎に一度止めて、そのまま真似するという方法です。センテンスが長いと感じたら無理せずセンテンスを分割しちゃいます。
以上で机での勉強は終わりで、あとは暇な時間や通勤時間などにスクリプトを見ないで聞きます。
途中で何言ってんのかわかんなくなったら、その部分はいったん飛ばして、テキストが開けるところでその箇所を再度コピーイングするということをしています。
1回目はキツイですが、何回かやるとだいぶ慣れてくるし、驚くほど聞こえてきます。これが楽しい。
現時点ではこの方法がよいかはわかりませんが、引き続きあと2カ月くらいはトライしたいと思います。
※2021年9月追記:上記のやり方は変えずに2~3周繰り返した学習していますが、まだまだ習得までには至らず学習途上という感じです。本自体は薄いのに中身が濃い!
また留学後、現地での効果は身をもって経験して、本記事を更新できればと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。