本記事では、リスニングに何となく不安を感じる英語学習者に向けて、おススメの学習方法や書籍を紹介します。
英語学習が進んでくると、文法や単語の知識はある程度身に付き、基本的な文章は理解できるようになってくるかと思います。
ただ、いざリスニングになると、
ところどころ意味を逆にとらえてしまう(例えばcanとcan’tの聞き分け)
複数の音が連結し、独特な音に変化して聞き取れない
といったご経験があるのではないでしょうか。
結論として、私がこのようなリスニングの課題を突破する最も効率的な方法はシャドーイングでした。
「なんだ、シャドーイングなんてよく聞くし、やっているよ」
と思われるかもしれませんが、英語の音の変化に対する知識をもってシャドーイングするのと、そうでないのとでは効果が大きく変わると思います。
そこで本記事では、
なぜ音の変化に対する知識がシャドーイングに重要なのか
音の変化を学ぶためにおススメの学習法や書籍をおしえてほしい
といった、ご質問・ご要望にお応えます!
音の変化に対する知識がシャドーイングに重要な理由
シャドーイングは、聞いた音を真似して発音する学習方法です。
シャドーイングを実施する目的は、実際にネイティブが発音する音をリピートすることで、自分が思い込んでいる音を正しい音に矯正していくことにあると思います。
例えば、普通に読めばTell himはテル ヒムかと思いますが、リスニングではTell himはテリムと聞こえます。
シャドーイングをして何となく発音に違和感を感じる部分は、だいたい音の変化が原因と思います。
そのため、シャドーイングを実施する前に、音の変化のパターンを体系的に学習しておけば、シャドーイングでつまづく確率がグッと減ると思います。
音の変化のパターンは無数にありますが、ご安心ください。世の中には音の変化の基本的なものを体系的にまとめている書籍があります。
音の変化の学習におすすめな書籍2選
私が使って非常によかった and 楽しく続けられた書籍を紹介します。
英語リスニング大特訓
基本的な音の変化のパターンが載っており、体系的に学習ができます。
本書は単語or短い一文のみを題材とし、難しい単語や構文はほとんど使われていません。そのため、徹底的に音の変化パターンの学習にフォーカスできるのです。
一方で、会話の中で音が聞いていくという実践的なトレーニングは本書では難しいです。
そのため、本書が終わったら、次に紹介する『英語耳 発音ができるとリスニングができる』を活用し、会話形式で音の変化を学習することに取り組みます。
英語耳 発音ができるとリスニングができる
本書は150の例文を掲載した発音・シャドーイング練習本です。
「本格的なシャドーイングに入る前に、音の変化を学びながら簡単なシャドーイングを実施したい」という方に適した書籍だと思います。
最大の特徴は、例文が日常会話の中で使用頻度の高い単語で構成されていることです。
具体的に、JACET8000という指標から単語を選択しており、本書に掲載されている単語で英会話の80%以上はカバーできると説明されています。
おわりに
シャドーイングの効率を上げるために、音の変化を学習することの重要性と、おすすめの書籍を紹介させていただきました。
紹介させていただいた2つの書籍の後は、色んな材料を使ってシャドーイングをしてみてください。
個人的におすすめなのは『TOEIC L&Rテスト出る語句1800+』です。実際の会話形式で、1冊がまるまるストーリー形式となっている書籍なので、学習が続けやすいことも特徴です。
瞬間英作文用として『TOEIC L&Rテスト出る語句1800+』を別記事でも紹介していますので、良ければこちらもご覧ください。