今回は、私が英会話の練習でよく活用させていただいている瞬間英作文の書籍の紹介です。
割と新しい(2018年発売)書籍で、基本動詞の使い方にフォーカスしたトレーニングが可能な書籍です。タイトルはこちらです↓
『バンバン話すための瞬間英作文トレーニング(森沢 洋介, ベレ出版)』
よくウェブサイトや書籍等で「日常会話の8~9割は基本単語から構成されている」という話を耳にされたことはありませんか。
このような情報は私も知っていたのですが、「基本単語を覚えたとしても、日常会話がところどころ理解できない・なかなか口をついて出てこないのはなぜだろう」と悩んでいました。
結論として、私の場合は、基本動詞+前置詞がセットになる句動詞(phrasal verb)の使い方を習得できていないことが1つのボトルネックでした。
というのも、基本動詞+前置詞って組み合わせも意味も無数にあり、単語を単体で覚えるよりもはるかに難易度が高いように感じていたのです。
例えば、give outという句動詞には「配る」に加えて「尽きる」のような意味もあったりします。当時は、なぜそういう意味になるのか、なかなかイメージが持てずに定着しなかったのです。
私がこのような壁を越えるために行ったのは、基本動詞と前置詞をイメージで覚えることでした。
そして、そのためのトレーニングに非常に有効なのが、今回紹介させていただきたい書籍『バンバン話すための瞬間英作文トレーニング(森沢 洋介, ベレ出版)』です。
私は本書に加えて、『一億人の英文法』に掲載されている基本動詞や前置詞のイメージ説明を参照しながら学習しましたが、最近では良質なYoutubeもあります。
本記事では、それらも踏まえて、書籍の特徴や有効と思われる使い方を紹介いたします。
書籍紹介『バンバン話すための瞬間英作文トレーニング』
『バンバン話すための瞬間英作文トレーニング』は、基本動詞の使い方と、基本動詞+前置詞が結びついた句動詞の瞬間英作文トレーニングができる教材です。
本書の構成は、前半に基本動詞や前置詞の用法解説、後半は80セクション×10〜12文からなる瞬間英作文の例文というものです。
前半の用法解説で基本動詞や前置詞のイメージをつかみ、後半に大量の瞬間英作文で反復練習するという設計です。
また、瞬間英作文の音声はオーディオブックアプリで聞けるため、Kindleで本書を購入したらすぐに音声学習も可能です。
それでは具体的に、基本動詞として本書で掲げられているものを見ていきます。次の13単語です。
①get, ②give, ③put, ④take, ⑤go, ⑥come, ⑦make, ⑧have, ⑨do, ⑩keep, ⑪let, ⑫see/say, ⑬be
本書ではこれら基本動詞の使い方のみならず、基本動詞に前置詞を追加した句動詞の用法・イメージも紹介してくれます。
例えば、13単語中最初の①getであれば、get in, get out, get awayなどの句動詞のトレーニングが可能です。
そして本書が秀逸なのは、用法解説として、基本動詞のイメージ、基本動詞+前置詞のイメージが絵で視覚的に説明してあるところだと思います。
ただし、あくまで瞬間英作文がメインのトレーニング本なので、網羅的な用法・イメージ説明は期待できません。
そのため、基本動詞や前置詞のイメージをより強固なものとするために、多少手間をかけてでも別の文法書や教材を参照しながら学習することが良いかと私は思います。
その具体的な方法は次の章で説明します。
文法書やYoutubeを併用した学習方法
基本的に『バンバン話すための瞬間英作文トレーニング』の用法解説を読み込み、瞬間英作文を何度も繰り返していくことで、自然と基本動詞の使い方や意味は習得できる設計になっています。
この章では、基本動詞や前置詞のもつイメージをより詳細に理解しながら学習する方法を提案します。
併用する文法書・Youtube
基本動詞や前置詞のもつイメージを知るために私が大いに参考にさせていただいた資料は『一億人の英文法』及びYouTube(「英語コーチ-イングリッシュおさる」さん)です。
以下にリンクを貼り付けます。
『一億人の英文法』には、基本動詞のイメージと前置詞のイメージが図鑑のように載っているので、これを活用します。
もし『一億人の英文法』が手元に用意できない方でも、YouTubeでも良質な教材がたくさんあります。
私が発見した中では「英語コーチ-イングリッシュおさる」さんのYouTubeが非常に網羅的でわかりやすかったです。
基本動詞+前置詞を使いこなすための具体的な学習手順
前提として、『バンバン話すための瞬間英作文トレーニング』を学習を行う際に、『一億人の英文法』もしくはYouTubeをいつでも開ける状態にしておきます。
①『バンバン話すための瞬間英作文トレーニング』の用法解説に掲載されている基本動詞1つに対する解説を読み込みます。
② 読み込む中で出てきた基本動詞・前置詞に対して『一億人の英文法』やYouTubeを参照して、基本動詞や前置詞のイメージを理解していきます。①・②の作業は、基本動詞1つあたり20〜30分程度で終わります。
#例えば、基本単語getは[何かを動いて得る]という[動き]がイメージの中心。get awayのawayは[離れていく]イメージ。そのため、get away[動く][離れる]=「逃げる」という感じで意味をイメージで捉えます。
③ 1つの基本動詞と、関連する前置詞のイメージをある程度理解できたら、後半の瞬間英作文トレーニングに進みます。
④ 頭の中で基本動詞と前置詞のイメージをしながら瞬間英作文をします。もしイメージを忘れていたら、都度調べて思い出します。
⑤ 基本動詞1つの瞬間英作文トレーニングが終わったら、次の基本動詞の用法解説に進みます。(①に戻り、以降はループ)
おわりに
いかがでしたでしょうか。基本動詞と前置詞の組み合わせは非常に基本的ですが、会話での利用度は極めて高く、学習の重要度が高いものだと思います。
もし少しでも気になった方は『バンバン話すための瞬間英作文トレーニング』を手に取っていただけますと幸いです。
また、私は瞬間英作文をベースに英会話の練習をしており、それらの経験をもとに、本記事以外にもいくつか瞬間英作文に関連する記事を書いています。
良ければ併せてご覧いただければ幸いです。