皆さまは禁煙にチャレンジされたことはありますか?
私は何度も挫折しました。仕事終わりに吸う一服や、大事な商談の前に吸って心を落ち着かせて望むのが大好きだったからです。
ただ、今となってはお金と時間の無駄であったと確信できますし、目の前に差し出されても確実にNoと言えます。禁煙のメリットはよく言われているとおりですが、ざっとあげると以下でしょう。
- お金と時間を節約できる
- 健康リスクを軽減できる
- ごはんがおいしくなる …
ただ、こんなメリットを並べ立てられてもなかなか辞められないものです。
この記事では、禁煙からほぼ1年経過した私から、当時の体験談をお届けできたらと思います。これから禁煙に挑戦される方の参考になれば嬉しいです。
禁煙を始めるきっかけ作り
やめるタイミングを決める
現在喫煙されている方はわかると思いますが、多くの場合一度は禁煙を頭で考えると思います。
読者の皆様も、現在禁煙中かどうかは別として、タバコをやめることを考えて本記事をお読みになられているのだと思います。
私もそうしたモヤモヤした気持ちが表れては消えと、やめどきを探しては先延ばしにする日々を送っていました。
ただ、そうしてもいられない状況がやってきました。
娘の誕生です。
禁煙の時期を先延ばしにし続けいていた私でも、「ここしかないかも」と思える時期でした。そして、娘の誕生まで(残り3~4カ月くらい)を照準に、禁煙に挑戦することにしました。
タバコで誰が儲かるのかを考えてみた
ある俳優の方が禁煙で心が折れそうになったときに「たばこと塩の博物館」に行き、タバコとは何かを考えたという逸話は有名ですよね。
私も「娘が生まれるまでに禁煙する」と誓ってから考えたのです。
「タバコって何だろう」と。
アメスピという銘柄があるくらいなので、ネイティブアメリカンが起源なのはわかります。
ただ大事なのはそこではなく、これだけ世間で「危険だ!」「ドラッグだ!」と叫ばれながら未だに存在している理由はなんだろうということです。
そしてタバコの歴史を調べてみました。
簡単に説明すれば、タバコは今からおよそ100年前に政府による専売が始まり、当時の戦争費用としても活用される貴重な税収でした。
そして政府による専売は、1980年代に現在のに日本たばこ産業として民営化をしましたが、いまだに同社の筆頭株主は財務大臣です。
私は日本たばこ産業の株主を見て、それまで頭の中で、「タバコってほぼ税金なんだよな」とぼんやり考えていた甘い認識を明確に目の前に突き付けられた感覚に襲われました。
いや、情弱から税金を取るための薬物としか考えられなくなりました。
妻へ禁煙を宣言する
そして娘の出産に合わせてタバコをやめることを妻に宣言しました。
タバコの歴史を知って心を決めたからこそ宣言して、退路を断つことできたのです。
禁煙を決意した後の具体的な方法
ニコレットを活用する
王道の方法ですが、私はニコレットを使って依存症からの脱出を試みました。
私は数年前に『禁煙セラピー』で挫折していたので、禁煙外来かニコレットと決めていました。そして、まずは簡便な方法としてニコレットに手を出したわけです。
また私はAmazonニコレットを頼んでいましたが、定期便だけはやめていました。タバコの代わりにニコレットに依存するのが怖かったため、一回一回確認して買いたかったのです。
Amazonの注文履歴を振り返るとこんな感じでした。
2020年4月5日:
ニコレット 24個
2020年4月9日:
ニコレットクールミント 24個
2020年4月17日:
ニコレットフルーティミント 24個
2020年4月28日:
ニコレットフルーティミント 24個
2020年5月7日:
ニコレットフルーティミント 96個
2020年6月3日:
ニコレットフルーティミント 96個
最初のうちはタバコを吸いたくなったらすぐニコレットを噛む、ということを繰り返していました。注文履歴からもわかるように、買い始めた頃は毎日5~6個は噛んでいたような記録になります。
また、2020年5月7日にフルーティミント96個入と大袋を購入したのは、長期戦を覚悟したのと、味がとても気に入ったからです。それまでプレーンやクールミントを試してましたが、フルーティミントが私には最高の味でした。
私が頼んだニコレットフルーティミントはこちらです。
最終的には徐々にニコレットの数を減らし、娘の誕生日である6月下旬にはほとんど必要なくなりました。6月3日を最後に、ニコレットは購入していません。
禁煙達成日記をつける
ニコレットの中に「禁煙記録ノート」が同封されています。
そこに、禁煙の記録を手書きでつけていくのです。それだけで「着実に禁煙が前に進んでいる」実感が持てました。
禁煙は、一人でやっているときは特に、誰もほめてくれる活動ではありません。そして、いつこの依存症状から離脱できるのかもわからない、とても不安な状態です。
そこで頼りになるのは「着実に前に進んでいる実感」だと思うのです。
そのため、記録を付けることは今振り返ってもとても大事な行為だったと思います。
もちろんスマホアプリを活用するという方法もアリだと思いますし、SNSで毎日報告するというのも良い方法かもしれません。
私は、アナログですが、手書きの方が前進感が得られて好きでした。
タバコを思い出す場所をなるべく避ける
タバコを連想させるような場所にはなるべく近づかないようにしようにしたほうが良いというのは、禁煙を達成するうえでよく言われることです。
幸か不幸か、外出がある程度制限されていた時期に私は禁煙を始めましたので、居酒屋などの誘惑はほとんどありませんでした。
そのため、いつも行っていた近所の喫煙所、具体的には駅とコンビニだけが心配の種でした。駅とコンビニは生活していて必ず行くので。
最終的にたどり着いた対策は、
「駅・コンビニの喫煙所を通るときはニコレットを噛みながら通りすぎる」
ことでした。
そのため、ニコレットを外出時には常に常備しており、駅やコンビニ以外でもふとした瞬間に吸いたくなったらニコレットに頼ることでしのいでいました。
こうして、ニコレットを中心に、妻の理解も得ながら着実に禁煙を進めて、徐々にニコレットの個数を減らすことで、禁煙開始からおよそ2~3カ月で、依存症からの脱出ができました。
おわりに
本当に不思議ですが、昨年の6月以来、「吸いたい」という衝動にかられたことはありません。
今回は私の体験談を紹介させていただきましたが、禁煙への道のりは人それぞれだと思います。例えば『禁煙セラピー』を読む、禁煙外来に通うという方法が合っている方もいらっしゃるかもしれません。
今回の記事が少しでも、禁煙に挑戦される方の後押しになれば嬉しいです。